昨年1月、茂木は万博の準備が進む大阪の地にいた。出張先での業務が終わり、1人居酒屋の暖簾をくぐった彼の目はカウンターにいたその女性に留まった。

「ここは何が美味しいですか?」

 茂木は彼女にそう声をかけ、「万博の関係で大阪に来ている」と明かした。それが、関西在住の独身女性・A子との出会いだった。2人はすぐに意気投合し、連絡先を交換。A子は、茂木の左手の薬指に指輪がないことに気が付いた。帰りがけに彼女が茂木から手渡された名刺には、〈経済産業省 首席国際博覧会統括調整官〉の文字が並んでいた。

こういうのでいいんだよ