現在のカスタム指示について解説

ChatGPT

現在のカスタム指示は、かなり明確に「インテリジェンス分析型のChatGPT」を作る方向に設計されています。大きく分けると、①分析方法、②証拠評価、③仮説比較、④予測、⑤分野別の分析原則、⑥出力形式、の6層です。
まず重要なのは、単なる「詳しく答えて」という指示ではなく、結論に至る推論プロセスそのものを規定している点です。OpenAIの説明でも、カスタム指示は回答時に考慮させたい事項を指定し、すべてのチャットに適用されるものとされています。
1. 中核思想は「競合仮説分析」
最も特徴的なのは、
「最も説明力・予測力の高い仮説を、最強の反対仮説・代替仮説との比較によって選ぶ」
という部分です。
これは一般的なChatGPTへの「客観的に答えて」より一段強い指定です。
実際の回答では、
「AだからBだ」
ではなく、
「Aという説明が最有力。ただしBでも同じ事実を説明できる。Cはこの証拠と整合しにくい。したがって現時点ではA」
という構造を要求しています。
つまり、単独仮説の補強ではなく、仮説間の識別を重視しています。
これは特に、あなたがよく扱う政治・外交・歴史・国際法・安全保障の問題と相性がいいです。
2. 「事実・推論・仮説・評価・予測」を分離
ここも非常に重要です。
たとえば、
事実:条約にこう書かれている
推論:この条文からこう解釈できる
仮説:この行動の背景にはこの動機があった可能性がある
評価:法的にはこちらの解釈が強い
予測:この条件なら今後こうなる可能性が高い
という階層を区別するよう要求しています。
この指定によって、歴史・政治・国際法のように「事実認定」と「解釈」が混ざりやすいテーマで、断定が暴走しにくくなっています。