現状の円安政策のままで、円キャリートレードの逆流等のショックが起こるのはいつぐらいと推測出来る?

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結論から言うと、現状の政策運営が大きく変わらず、円安と日米金利差が維持されるという前提なら、私は「円キャリートレードの本格的な逆流ショック」は2026年9月~2027年前半が最も警戒すべき窓だと見ます。ただし、特定の日付を予測する性質のものではなく、「トリガーが発生した時に一気に起こる」タイプです。

現在はかなり条件が煮詰まっています。円は1ドル159円前後まで再び下落し、米10年債利回りは約4.7%、日本の長期金利は2.9%未満で、依然としてキャリー取引に大きな金利差があります。しかも7~8月の日米による円買い介入後も円安圧力が残っています。

一方、重要なのは「円安だから必ずキャリー逆流が起こる」という関係ではないことです。むしろキャリー取引は、低金利・低ボラティリティ・円安期待が同時に成立している間は増えやすい。BISも、レバレッジされたキャリー取引は金融政策変更やボラティリティ上昇によって急速に巻き戻され得ると分析しています。

現在の最大のポイントは、9月です。

日銀は9月17~18日に金融政策決定会合を予定しています。現在、市場では9月利上げ観測がかなり強く、Reutersによれば8月14日時点で約80%の確率が織り込まれていました。さらに日銀が2026年12月にも追加利上げを行い、従来より速いペースの正常化に移行する可能性まで報じられています。

同時期にはFRBも9月15~16日にFOMCを開催します。

したがって、かなり単純化すると、

「9月の日銀利上げ+FRB据え置き」 → 日米金利差縮小 → 円高方向への動き → キャリー取引の期待収益低下 → レバレッジポジション縮小 → 円買い・ドル売り → 円高がさらに進む

という自己強化的な経路が成立します。

特に危険なのは、日銀が単に0.25ポイント利上げすることそのものではなく、「今後も四半期ペースで利上げする」というシグナルを出すケースです。逆に日銀が利上げしても「これで打ち止め」という印象になれば、逆流は限定的でしょう。