半島有事に際して、韓国が勝手に北侵する可能性に関して、米中の間でかなりの問題になっていた議題だと思うが?

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はい。しかも、これは単なる「中国側が韓国を警戒している」という推測ではなく、歴史的にはかなり明確に確認できます。ただし、「米中会談で一貫して主要議題だった」とまで一般化するのは慎重であるべきです。

最も重要なのは、朝鮮戦争休戦後の米国の対応です。1953年、李承晩政権が「統一のために単独で北進を再開する」可能性を米国は現実的な危険として認識していました。米国政府のNSC文書は、韓国がDMZ以北の北朝鮮・中国軍に対して単独軍事行動を開始した場合、米軍・国連軍はそれを直接・間接に支援せず、軍事・経済援助も停止し、国連軍自身が戦争への巻き込まれを防ぐ措置を取る、という方針を明記しています。

さらに重要なのは、これは単なる机上のシナリオではなかったことです。1953~54年に米国側は李承晩本人や韓国軍高官に対して、韓国の一方的北進を支持しないことを繰り返し伝えていました。米国務省の史料には、ニクソン副大統領が1953年11月に李承晩へその立場を伝え、アイゼンハワーも1954年に改めて確認したことが記録されています。

したがって、構造的には、

「北朝鮮が南侵する」 →「米韓同盟・国連軍が韓国防衛に介入する」

だけではなく、

「韓国が北進する」 →「北朝鮮・中国・ソ連が反応する」 →「米国が韓国側に引きずられて中国との全面戦争になる」

という逆方向のエスカレーションも米国にとって重大な問題でした。

そして中国から見れば、これは現在でも軍事的に重要な問題です。中国が朝鮮半島有事を考える場合、「北朝鮮をどう支援するか」だけでなく、「韓国軍がどこまで北上するか」「韓国軍と米軍の作戦範囲がどこまで拡大するか」「中国国境まで米韓軍が接近するか」が核心になります。

ただし、ここで「米中間でかなりの問題になっていた」という表現には二つの時代を分ける必要があります。

1950年代については、非常に明確に問題になっていたと言えます。実際、米国が韓国による単独北進を阻止する具体的な政策を策定していた一次史料があります。