>>379
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一方、冷戦後、とりわけ現在の米中関係について、「米中首脳会談で韓国による勝手な北侵が主要議題として繰り返し扱われてきた」とまでは、公開資料からは確認しにくいです。むしろ米中間では、朝鮮半島非核化、北朝鮮の核・ミサイル、制裁、米韓軍事演習、北朝鮮体制の安定、米韓軍の北上、中国国境への接近などをまとめた「半島有事」の問題として扱われている、と考える方が正確です。

現在の軍事計画でも、この問題は消えていません。例えば2026年の分析でも、朝鮮半島有事について「米軍の増援」「日本からの後方支援」「米韓軍の作戦」を前提とした従来の想定が議論されています。

そして、ここからが重要です。「韓国が北侵する能力があるか」と「韓国が北侵する意思を持つ可能性があるか」は分ける必要があります。

現在の韓国は1950年代の李承晩政権とは大きく違います。米韓連合防衛体制、作戦統制権、米軍の存在、中国・ロシアの介入リスク、北朝鮮の核兵器などによって、韓国単独の「統一戦争」は極めてリスクが高い。一方、北朝鮮が崩壊したり、北朝鮮軍が韓国を攻撃したりした場合に、韓国軍が防御の延長として北朝鮮領内へ進出する可能性は別問題です。

したがって中国が最も警戒するのは、必ずしも「韓国が突然北侵する」という単純なシナリオではなく、

北朝鮮崩壊・内戦・南侵 → 韓国軍が北上 → 米韓軍が北朝鮮全域を占領 → 中国国境まで米韓軍が到達

という連鎖でしょう。