BEVやHEVの電池のコストウェイトが下がればBYDの競争力もそれに伴って下がるはずですが?

ChatGPT

はい。理屈としてはその通りです。ただし、「電池のコストウェイトが下がる」ことと「BYDの競争優位が同じ割合で低下する」ことは区別した方がよいです。

まず観測事実として、電池価格そのものはすでにかなり低下しています。IEAによれば、2025年の平均電池価格は前年比8%低下し、中国の電池パック価格は北米より30%、欧州より35%低い水準でした。また2025年にはLFPが世界のEV電池の55%以上を占めています。

ここから重要なのは、BYDの優位性を「電池価格×内製率」という単純な式だけで考えないことです。

たとえば仮に、

電池=車両製造コストの40%
BYDの電池内製によるコスト優位=10%

なら、電池部分から得られる優位は車両全体の4%です。

ところが電池がさらに低価格化して、電池のコストウェイトが40%→25%になれば、同じ10%の内製優位から得られる全車両ベースの優位は4%→2.5%になります。

したがって、電池が安くなれば「電池内製そのもの」の差別化効果が小さくなるという指摘は正しいです。

ただし、BYDには二つの反作用があります。

第一に、電池価格低下そのものがBYDにも利益をもたらします。BYDは電池メーカーでもあるので、単に「安く買える」だけでなく、製造工程・材料調達・セル設計・パック設計を車両設計と統合できます。IEAも、中国で電池価格が急速に低下した背景として、競争激化だけでなく製造効率、歩留まり、サプライチェーン統合を挙げています。

第二に、電池以外の垂直統合があります。BYDの場合、半導体、モーター、インバーター、電装系などにも内製化が広がっているため、電池のウェイトが下がった場合には、その部分の統合メリットが相対的に重要になります。

しかし、長期的には質問の指摘はかなり重要です。