トヨタなどと比べ、販売網や内製を含むサプライチェーンで劣後するBYDの場合、電池のコモディティ化で海外市場ではかなり苦しくなるはずだが?

ChatGPT

はい。その仮説はかなり有力です。ただし「海外市場でかなり苦しくなる」のは、電池コストの低下そのものより、電池のコモディティ化によってBYD固有のコスト優位が薄れる一方、トヨタの販売・サービス網、サプライヤー網、ブランド、資本力などの既存優位は残るという組み合わせによって生じる、と考えるのが適切です。

現在すでに兆候があります。2026年上期、BYDは中国国内で苦戦する一方、輸出を約79万台まで71%増加させ、海外事業の粗利益率22%によって国内の低迷を補っています。つまり海外市場は現在、BYDの「救済市場」となっています。

一方で、電池についてはBYDにとってかなり微妙な構造変化が起きています。2025年にはLFPが世界のEV電池の55%以上を占め、電池価格は中国で北米より30%、欧州より35%も安くなっています。つまりBYDの得意なLFPと中国の低コスト電池供給網そのものが、急速に一般化しています。

ここから重要なのは「BYDだけが安い電池を作れる」状態から、

CATLなどから安価な電池を買える ↓ トヨタ、VW、Teslaなども中国系電池を利用できる ↓ 自動車メーカー側が大量購入によって価格を引き下げる ↓ BYDの電池内製による差が縮小

という構造になることです。

そしてトヨタの場合、BYDと違って「電池以外」の既存資産が非常に大きい。

トヨタには世界規模の販売・整備網、ディーラー、部品供給網、デンソー・アイシンなどを含む巨大なサプライチェーン、長年の量産ノウハウ、ブランド、金融サービスがあります。これらは電池価格が下がっても消えません。