ソニーは内製率の低下にかつて苦しんでいたが?

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はい。むしろ、前の説明はここをもう少し正確にする必要があります。2000年代のソニーは、まさに「内製率の低下によって競争力が落ちた」という問題を経営課題として認識していました。

特に薄型テレビが典型です。当時のソニーはブラウン管テレビ時代には自社デバイス・部品を多く持ち、それが画質・製品差別化と収益性につながっていました。しかし液晶・プラズマへの移行では、液晶パネルなどの基幹部品を十分に内製できず、2005年当時の報道では、ソニーの薄型テレビの内製率は「1桁以下」とされていました。一方、松下やシャープはパネルを含む垂直統合を進めていました。

このため当時の議論は、

「ソニーは完成品のブランド力はあるのに、製品の中核部品を自社で押さえられていない」

→ 他社から部品を買う
→ 部品メーカーの利益も支払う
→ 部品技術を自社製品の差別化に使いにくい
→ 部品価格が高いと完成品の利益率も圧迫される
→ 他社との価格競争で不利

というものでした。

実際、ソニー自身も2003年の経営方針で、AV製品について「垂直統合」による高付加価値化・差別化を掲げ、主要デバイスの内製化をさらに進める方針を明記しています。