>>488
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比較すると、構造的類似性があるのは主に次の部分です。

第一に、急速な工業化・輸出主導成長を経験したことです。日本は明治後半~昭和初期に急速に工業化し、韓国は1960年代以降に非常に速い工業化を経験しました。韓国の場合も、資本蓄積、教育投資、労働供給を基礎に成長してきたというOECDの分析があります。

第二に、地政学的な「大陸への近接」です。戦前日本は朝鮮半島・満洲・中国大陸・ソ連という大陸政治と直接結びついていました。韓国は現在も北朝鮮との分断状態にあり、DMZを挟んで大規模な軍事力が対峙しています。これは戦後日本とは決定的に違う地政学的条件です。

第三に、人口動態です。ここはむしろ韓国の方が極端です。韓国では15~64歳人口が2020年の約3,664万人から2024年には約3,562万人へ減少しており、OECDは2023年の出生率を0.72として、2060年までの人口構造変化が非常に大きいとしています。 OECDの別の推計では、韓国の20~64歳人口は2064年までに半減する見通しです。

ただし、ここから「韓国が戦前日本のような軍事的膨張をする」と結論することはできません。むしろ人口動態だけを見ると、韓国も日本と同じく「膨張」より「人口制約」に直面する可能性が高い。

ここが非常に重要です。

戦前日本は、

「人口増加+工業化+資源制約+帝国主義+大陸市場・資源へのアクセス」

という組み合わせでした。

2055~60年の韓国は、現在の趨勢が続くなら、

「人口急減+高齢化+労働力不足+高度工業化+北朝鮮問題+中国との競争・依存」

という全く違う組み合わせになります。