1930年代の日本に近いのは韓国ということなんですね。中国が急速にメモリのキャッチアップが進んでいる影響はどうなるのでしょうか?台湾のロジックのキャッチアップの技術的ハードルはかなり高いようだが?


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はい。ただし、ここは「1930年代型の日本に近い」という意味をかなり限定した方がよいです。韓国は、①輸出・製造業への依存度が高い、②半導体など特定産業への集中度が高い、③若年・高学歴層の雇用ミスマッチが大きい、④北朝鮮・中国という大陸側の安全保障環境に置かれている、という点で、戦間期日本との構造比較には一定の意味があります。一方、中国は人口規模・国家資本・産業構造が全く違うので、同じ経路を想定するのは難しいです。

そして、現在の中国のメモリ追い上げはかなり重要です。2026年時点では、もう「中国が将来メモリに参入する」という段階ではありません。CXMTは2026年前半に大幅な増収と黒字化を実現し、8月には先端HBMを小規模ながら生産開始したとの報道があります。 また市場調査ベースでは、2026年第2四半期のDRAMでCXMTが約10%、NANDでYMTCが約14%に達したとの推計もあります。ただし、これは市場調査会社・報道ベースの数字であり、製品世代や売上基準によってシェアの定義は異なります。

ここで非常に重要なのは、中国のメモリのキャッチアップは、台湾のロジック半導体のキャッチアップとは性質が違うということです。

DRAM・NANDは、もちろん高度な技術ですが、基本的には「大量生産プロセスを最適化して、歩留まりを上げ、ビット単価を下げる」という方向に技術競争が進みます。しかもメモリは製品仕様が比較的標準化されているため、一度技術・設備・歩留まりを獲得すると、巨大な国内市場と国家資本を利用して急速に生産能力を拡大できます。

実際、現在の中国ではCXMTのDRAM、YMTCのNANDが急速に規模を拡大しています。対して世界のメモリ市場は現在AIデータセンター需要で非常に逼迫しており、Samsung、SK hynix、Micronの3社が依然として圧倒的な技術・供給基盤を持っています。