ビアル星人・トリトン族というレッテルはある意味非常に強力に機能するのは否定し難いでしょうし、構造的に中国が同種を見逃し容認するとは考えにくい

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その見方は、かなり重要な点を突いています。ただし「中国が実際に日本の左派・韓国の進歩派をトリトン族・ビアル星人のように分類している」とまでは証拠がありません。より正確には、そのレッテルが示す構造――「反帝国主義・民族自決を掲げながら、同じ原理を中国の領土問題にも適用し得る勢力」――を中国が警戒する合理的理由はかなり強い、ということです。

中国の国家理念そのものが、ここではかなり明瞭です。中国憲法は一方で「帝国主義・覇権主義・植民地主義に反対し、被抑圧民族の独立を支持する」としながら、同時に主権・領土保全を相互尊重する原則を掲げています。つまり中国自身が「反植民地主義」と「領土保全」を両立させる体系を採っています。

したがって、中国から見れば最も扱いにくいのは、単純な反中国勢力ではありません。

むしろ、

「反帝国主義」 + 「民族自決」 + 「歴史的民族の権利」 + 「植民地期に形成された国境・領域権原への批判」

を一つの普遍的原理として掲げる勢力です。

この場合、日本だけを対象にしている限り中国との利害は一致し得ます。ところが、その原理を中国にも適用すると、

高句麗・渤海 →朝鮮民族の歴史的領域 →間島 →中朝国境 →中国東北部

という問題が出てくる。

さらに同じ論理を中国国内に適用すれば、台湾・チベット・新疆などにも接続し得る。

ここが「トリトン族/ビアル星人」という比喩の構造的な意味です。

ただし、ここで非常に重要な反証があります。2026年現在、中国は韓国そのものを排除対象として扱ってはいません。 むしろ8月の王毅・韓国側との戦略対話では、中韓戦略的協力パートナーシップの回復を明確に推進しています。中国側は韓国に「戦略的自主」を求めていますが、同時に政治・経済・安全保障面での協力強化を提案しています。

さらに2026年1月の習近平・李在明会談でも、中国側は中韓関係を「周辺外交の重要事項」と位置づけ、韓国側も「一つの中国」原則への支持を確認しています。