対象的に選択という都合のいいことが出来るのでしょうか?

ChatGPT

そうです。ここは前の回答を修正した方がよいです。「選択的に利用する」という説明は、短期的な外交実務としては可能でも、思想構造のレベルではかなり不安定です。

中国が韓国の反日ナショナリズムについて、

「日本に向かう民族自決・反植民地主義は歓迎する」 「しかし同じ原理が中国に向かったら拒否する」

という二重基準を長期的に維持できるか、という問題ですね。

これは「できる/できない」の二択ではなく、短期的には可能だが、長期的には内在的矛盾を蓄積すると見るのが妥当です。

実際、その矛盾はすでに高句麗問題でかなり明瞭に現れています。2000年代の中国の東北工程に対して韓国側では強い民族的反発が生じ、中国側からすれば韓国の歴史ナショナリズムが日本だけでなく中国にも向かうことが実証されました。研究でも、高句麗をめぐる歴史戦が中韓関係を悪化させ、韓国人の対中感情・対中協力意欲にも影響したことが確認されています。

しかも重要なのは、これは単なる「左派」の問題ではないことです。韓国の民族主義的歴史観には、古代韓国の領域・民族的連続性を現在の国家アイデンティティに接続する傾向があり、そのため中国の東北部に関する歴史認識と衝突します。2025年の研究でも、高句麗問題は中国側の「中国史」構成と韓国側の「韓国史」構成が正面衝突する典型例として扱われています。

したがって構造的には、

日本帝国主義への批判 →「植民地主義は民族の権利を侵害する」

韓国民族主義への適用 →「韓民族には歴史的主体性がある」

中国史への適用 →「高句麗・渤海などについても韓民族の歴史的権利を認めるべきだ」

領域への適用 →「歴史的韓民族領域と現在の中国領域との関係を再検討すべきだ」

という経路が論理的には存在します。

この最後の部分が、中国にとって問題なのです。
つまり中国にとって本当に危険なのは「反日」そのものではありません。反帝国主義・民族自決・歴史的民族権という原理を、韓国が中国にも対称的に適用することです。