>>309-311は、かなり明示的に、ベネターの思想のエンジンは理屈以前の直観であると説明しています。つまり、反出生主義は純粋な論理必然ではない、 出発点に価値的、情動的な直観があるということで、
反出生主義も特定の価値的傾向や認知的枠組みに依存していることをむしろ自ら認めていると言えます。

では「バイアス」も認めているのかというとここは少し微妙です。
レスの書き手は、自分の側の直観 →「生身の人間の圧倒的な非対称性」 →「慈悲」 →「根源的な倫理的事実」として扱っています。
一方、出生肯定側の直観 →「ポリアンナ効果」 →「生存バイアス」 →「甘え」として扱っています。
つまり自分の直観は根源的真理、相手の直観はバイアスという非対称的な位置付けになっています。