>ベネターの様々な主張に通底しているのが、我々の日常的な直観の説明に、ベネター自身の反出生主義的な直観が前提に置かれているので、人々の直観と広く一致するとは言い難い。


これが非対称性論への本質的な批判の一つになる。
反出生主義の文脈の外にいる人も含めて、人々に広く共有される直観の説明のはずなのに、その説明の中に反出生主義的な直観が導入されてしまっている。
ベネターの著作を読んで感じるのが、直観の説明が非常にレトリカルで、そういったものを持ち出さないと説明できない時点で「直観」とは言い難いのでは。