>>801
Gemini

​① 航空宇宙・防衛産業
​構造: 航空機(ボーイングやエアバス)の機体や、自衛隊が導入する防衛装備品(F-35戦闘機など)は、ほぼドル建てでの購入です。また、日本国内でライセンス生産や部品製造を行う場合でも、基幹部品(エンジンやアビオニクス)は海外からの輸入に依存します。
​影響: 極端な円安は防衛予算や航空会社の機材更新コストを圧迫し、国内生産の比率を上げようにも「コア技術の輸入価格」が高騰するため、国内回帰の恩恵を受けにくくなります。
​② 高度医療機器・医薬品(バイオ医薬品)
​構造: MRIやCTスキャンなどの大型高度医療機器、あるいはがん治療薬などのバイオ医薬品の原材料(原薬)や製造用シングルユース製品は、欧米のメガファーマや医療機器大手が市場を独占しています。
​影響: 国内での新薬開発や医療現場への導入において、外貨建てのライセンス料や原材料費のコストウェイトが高すぎるため、円安は医療財政や国内製薬会社の開発体力を奪うデメリットとして働きます。
​③ 再生可能エネルギー(大型洋上風力・次世代太陽電池)
​構造: 大型洋上風力発電の風車(タービン)や主要コンポーネントは、欧州(シーメンス・ガメサやヴェスタス)や中国のメーカーが圧倒的なシェアを持っています。
​影響: 日本の臨海部に風力発電所を建設して「国産のグリーン電力を供給する」という国内投資を行おうとしても、円安によって設備調達コストが膨らみ、最終的な電気料金(エネルギーコスト)を押し上げる結果になります。