muchonov
東浩紀の製造者責任は浅田彰にあると思う。当時の浅田の実際のテクストは、引用anondにあるように決して手放しの賞賛ではない含みがあるんだけど、少なくともこの「私は『構造と力』がとうとう完全に過去のものとなったことを認めたのである」というフレーズが人文出版界で一人歩きし、東を新世代のスターとして権威付ける強力な根拠になったのは間違いない。
んで、浅田が言う「ハイカルチャーが崩壊し尽した後の徹底した文化的貧困の中に生まれた正真正銘の『おたく』」であり、かつ「哲学おたく」ではないという出発点を、東がその後のキャリアで(それこそが自らの特異性だと考えたのかどうかは知らんけど)手つかずにしてしまったことが、いまの迷走につながっているとも思う。

特定時期のサブカルチャーのコンテンツ消費によって形成されたオタクとしての強みが賞味期限切れする一方で、アカデミシャン的な基礎トレを通過しなかったことによる地力の弱さが目立つようになった。