私たちは結合した。

ヒロキの取るに足らないペニスと、ラジの湿った肛門。その二つの生理器官は、あたかも弁証法的なアウフヘーベンを遂げたかのように、みじめな高次元へと昇華されていく。やがて射精が始まると、白く無機質な精液は、本来届くべきでない場所へと、無意味に、かつ確率論的に誤配されていった。現代社会のポスト便における、迷子の小包のように。

この滑稽で虚しい快楽。資本主義の消費システムすら介在できないこの摩擦運動こそが、おそらく人類にとって、生命にとっての、最後の聖なるアプリオリなのだろう。そしてそれは、救いがたいまでに哀れな光景でもあった。