小谷野を批判する人がいるが、小谷野について深い理解があるとは言えない。男の片思いで博論を書いてその裁ち屑のようなものであろうがエッセイ「もてない男」(1999)で問題の鉱脈を探り当てた。これらをつまらないというのであれば言うといいが、けっこう売れた。その後理論的なものを放棄して、伝記や私小説の路線に。18年とか19年頃から売れなくなったようだが、20年代も自伝第一部「「あっちゃん」やルソーの妻に焦点を当てた本などはクオリティとしても高い(ようだ)。