辺野古移転の代替先は沖縄本島や県内にはないのでは?

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概ねその理解でよいです。ただし、「物理的に候補地が一切存在しない」という意味ではなく、「普天間飛行場の機能を維持しながら、沖縄本島内・県内で現実に実施可能な代替地は、実質的に辺野古以外にはない」という意味で捉えるのが正確です。

重要なのは、単に「滑走路を置ける土地があるか」ではありません。代替施設には、

海兵隊航空部隊の運用能力

既存の海兵隊部隊との近接性・一体運用

既存米軍施設を利用できること

約1,800m級の滑走路等を確保できること

普天間の危険性を除去すること

新たな基地負担を極端に拡大しないこと

日米間で合意可能であること

地元自治体・住民との調整が可能であること


など複数の条件があります。

防衛省自身も、検討の際に「所要の地積」「既存の米軍施設・区域の活用」「移設先の自然・生活環境への配慮」などを総合的に考慮して辺野古を選定したと説明しています。また、普天間のヘリ部隊を沖縄の他の海兵隊部隊から切り離して県外・国外へ移せば、海兵隊の機動性・即応性を損なう懸念があるとして、県内移設という結論に至ったとしています。

したがって、代替候補としてよく出てくる「嘉手納統合」などは、単純に「嘉手納空軍基地の一部を使えばいい」という話ではありません。嘉手納は既に大規模な米空軍基地であり、そこへ普天間の海兵隊航空機能を追加することには、航空運用、基地機能、騒音、米軍側の運用上の制約などの問題があります。

また、沖縄本島内の別の場所に新規飛行場を造るなら、結局は「辺野古とは別の場所に新しい基地を建設する」ことになります。その場合、土地取得・環境影響・住民合意・工期・費用という問題が新たに発生します。辺野古はキャンプ・シュワブという既存の海兵隊施設に隣接していることが大きな利点です。現在計画されている施設も、普天間の約476haに対して埋立面積約155ha、滑走路1,200m×2本という縮小された施設です。