反証①:「死のプロセス(恐怖・激痛・精神的破壊)そのものが人生最大の害悪(苦痛)である。苦痛を回避したい人間が、今すぐ最大の苦痛である『死』を自ら被ることは支離滅裂な自己矛盾である。」

→まず、こちらは「自ら被る」、つまり自殺に限定して話をしていない。
そして、「人間はいずれ死ぬ、生きていればいるほど苦痛が多くなる、故に、なるべく早く死ぬほうが良い」という論理を全く反証できていない。


反証②:「反出生主義の本質は『生まれ落ちないこと(未発生)』であり、生み出さないことで苦痛も死も100%完璧に回避される。『生きてしまった者に死を迫る』のは苦痛の回避でも何でもないただの自殺教唆である。」

→「なるべく早く死ぬほうがよい」というのは存在よりも非存在を優位とする苦痛回避論に基づく考え方の提示であり、自殺教唆とは異なる。