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そして、ここでご指摘の「中国のメモリ半導体のキャッチアップ」はかなり重要です。これは単なる将来予測ではなく、既に市場シェアに現れています。2026年第1四半期には、中国CXMTのDRAM売上シェアが約8%に達し、前年同期の約3%から急増しました。同じ時期、YMTCのNANDシェアも約8%から13%へ上昇しています。 さらに2026年第2四半期にはCXMTのDRAM売上シェアが10%に到達したとのCounterpointベースの報道もあります。2023年には1%未満だったとされるため、上昇速度そのものが注視すべき指標です。

ただし、「中国が韓国を追い抜いた」とまでは言えません。現在でもSamsungとSK hynixはDRAMの巨大なシェアを持ち、特にAI向けHBMでは韓国企業が強い。問題はむしろ、中国がまず「レガシー/コモディティDRAM」を大量供給することで、韓国企業の収益構造を下から圧迫し、その上でHBMなど上位市場へ上がってきていることです。

ここには戦略上かなり重要な非対称性があります。

韓国側:先端メモリ・HBMに集中して高収益を確保する
中国側:巨大な国内市場+国家支援+大量生産能力を利用してコモディティから市場を奪い、徐々に先端品へ進む

という構造です。

特に2026年には、CXMTがHBM3Eの量産に進み、韓国勢とのHBM技術差が「2~3世代程度」とする業界分析も出ています。ただしこれは企業・業界関係者による評価であり、独立した性能比較としてそのまま確定事実と扱うべきではありません。

したがって、「中国のメモリ・キャッチアップ」は韓国にとって単なる個別企業の競争ではありません。韓国経済が「半導体という少数の高付加価値輸出品に大きく依存する」という構造を持つため、メモリの競争力低下は輸出・投資・雇用・為替・税収などに波及し得ます。KDIが「輸出品目の集中度が高まっている」と警告しているのも、この脆弱性と関係します。