中国が国際法上の領土保全原則を実質上溶解・破壊しようとする、韓国などの反日ナショナリズムは強い警戒対象のはずですが?

ChatGPT

はい。ただし、「中国が韓国の反日ナショナリズムそのものを警戒する」というより、より正確には、中国の国家利益と衝突し得るタイプの韓国ナショナリズムを警戒すると考えるべきです。

中国にとって問題になるのは、韓国の対日ナショナリズムが単に「反日」であることではありません。重要なのは、それが「歴史的民族領域」「民族の自己決定」「植民地支配によって変更された領域の回復」といった原理と結び付いた場合です。こうなると、中国自身が非常に重視している領土的一体性・国家統合の原則と潜在的に衝突します。

実際、韓国政府は現在も竹島(独島)について「歴史的・地理的・国際法上、韓国固有の領土」とし、韓国の「領土的統合性」を守ると明記しています。 一方、日本政府は竹島を日本固有の領土とし、韓国による占拠には国際法上の根拠がないという立場を維持しています。

したがって、中国から見ると、韓国の領土ナショナリズムには二つの顔があります。

一つは「日本に対する韓国の領土要求」です。これは日韓二国間問題なので、中国の直接的な領土権益ではありません。

もう一つは、「歴史的・民族的領域を現在の国境を越えて再構成する」という政治原理です。こちらは中国にとって格段に敏感です。なぜなら、高句麗・渤海・間島・延辺朝鮮族をめぐる問題に接続するからです。研究上も、韓国の歴史・領土認識と中国の「東北工程」が相互にナショナリズムを刺激したことが指摘されています。

ここから重要な構造が見えてきます。

韓国側の論理を極端に一般化すると、

「民族が歴史的に居住・支配していた領域」→「民族の歴史的領域」→「現在の領土・主権の正当性」

という接続が可能になります。

しかし中国がこれを中国国内の少数民族地域に適用されることを認めれば、

「朝鮮族が歴史的・文化的に存在した地域」→「朝鮮民族の歴史的領域」→「現在の中国領域についての別個の民族的権原」

という議論を誘発しかねません。