楽天モバイルと提携の米衛星通信会社、大型アンテナで最大120Mbpsに

2026/3/25 5:00 日本経済新聞 有料会員
https://www.nikkei.com/nkd/company/us/ASTS/news/?DisplayType=1&ng=DGXZQOUC054G6005032026000000

展開に成功した次世代衛星「BlueBird 6」の大型平面アンテナ。このアンテナは、これまでLEOに配備された商用衛星で過去最大となる約2400平方フィートの面積を持つ(写真:ASTスペースモバイル)
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米スペースXが先行する人工衛星とスマートフォンの直接通信サービス(D2C)において、より高速なブロードバンドサービスを目指す米ASTスペースモバイルが実現に一歩前進した。2026年2月10日、次世代衛星が地球低軌道(LEO)上で大型平面アンテナの展開に成功したと発表した。ASTスペースモバイルは楽天モバイルと提携しており、楽天モバイルは26年10~12月に「Rakuten最強衛星サービス」と呼ぶD2Cを始める予定だ。

次世代衛星「BlueBird 6」が搭載するフェーズドアレイアンテナは、これまでLEOに配備された商用衛星で過去最大となる約2400平方フィート(約223平方メートル)の面積を有する。最大で120メガビット/秒(Mbps)のデータ伝送速度を発揮するように設計されているという。

D2Cは通常の衛星通信で必要な大型アンテナを使わず、手持ちのスマホで通信できるのが長所だが、通信速度に課題がある。一般に、無線通信の速度は利用する周波数帯域、距離、アンテナの大きさ、送信出力などで決まる。D2Cの場合、既存のスマホで通信できるようにするため、地上側(スマホ)はソフトウエア以外に変更を加えられない。一方で、通信距離はLEOと地上間で300キロ~500キロメートル程度と地上と比較してはるかに長いため、通信速度が低下する。

そこで、D2Cでは他用途と比較してかなり大型のアンテナを搭載した衛星を利用する。通信速度に最も大きな影響を与えるのは、衛星側のアンテナサイズであるためだ。