ホラクラシー(Holacracy)は、2007年にブライアン・ロバートソンが提唱した組織運営システムです。ギリシャ語の「ホロン(全体でありながら部分でもある単位)」に由来しています。

その核心は、従来の階層型組織(ヒエラルキー)に代わる、自律分散型の組織構造です。マネージャーや役職という概念を廃止し、代わりに「ロール(役割)」と「サークル(グループ)」という単位で組織を構成します。

誰かの指示を待つのではなく、各メンバーが自分のロールの範囲内で自律的に意思決定する。ルールは「人」ではなく「ロール」に付随するため、特定の人物への権力集中が構造的に起きにくい——これがホラクラシーの設計思想です。

ティール組織(フレデリック・ラルーが提唱した、最も進化した組織形態)の実践例として語られることが多く、Zappos(オンラインシューズ販売)がホラクラシーを全社導入したことで世界的な注目を集めました。