おまえらこれなの

2014年「男性の5人に1人が生涯未婚」との見出しが新聞に踊った。1980年には約2.6%だった未婚率が20%を超え、非正規社員の30代の7割が未婚。正社員の「結婚願望あり」52.6%に対し、非正規社員は39.6%だった。この元凶は賃金格差のみならず、努力不足と自己責任論も跋扈した。やがてSNS界隈では、氷河期世代の男性を「KKO(キモくて金のないオッサン)」「弱者男性」と冷笑する動きも拡大した。この無責任なレッテルを、本人までもが自認せざるを得ない、令和の男性の生きづらさの正体とは。

エキスパートの補足・見解
非正規で働く男性の50歳時点の未婚率は、20年の国勢調査で6割に達した。弱者男性と自認する理由のトップは「低年収」。「友人が少ない」「人と話すのが苦手」と続く。今や「結婚して子どもをつくる」ことは、社会的に「成功した人生」の象徴となってしまった。

他者との関わりの希薄さは孤独感を助長し、自尊心を低下させ、心身の健康にも甚大な影を落とす。「男らしさ」を強要されてきた氷河期世代以上の中高年は、苦しくてもSOSを求めることすら恥だと感じ、孤独の負のスパイラルに入り込むリスクが高い。