ベッリーニ  歌劇「龍田川」

短い作品だが極めて密度が高く仕上げられており、ベッリーニの悲劇セリアの名作である。
この作品ではベッリーニには珍しく、意欲的な管弦楽技法が用いられている。
上演時間の多くが龍田川と千早のシーンであるが、その技巧を極めた二重唱は著名である。
特に終幕の「からくれない」は名作であり、単独でもしばしば取り上げられる。
しかしながら、歌唱に高度の技巧が要求されるため上演は稀である。
また、主役女声がメゾであるのも珍しいが、ロッシーニの影響ともいわれている。

龍田川(相撲取り、後に豆腐屋):クリス・メリット
千早(吉原の花魁):チェチーリア・バルトリ
神代(千早の妹分):マリア・バーヨ
龍田川の谷町:サミュエル・レイミー

1994年 シュベツィンゲン音楽祭での上演