音楽も面白いし、鏡の舞台もよいし、歌手もよかったし(清水華澄さんのうつろ姫は圧巻)、
合唱も素晴らしいし、衣装もよいし(ただし宗頼の三国志みたいなのは嫌)、演出もよいし、
歌手や合唱の人たちの所作が良くて(振付の人がちゃんといるんだね)引き込まれた。

丁寧に、手間も時間もお金もかけて作りこまれていることは、ものすごくよくわかった。

けど、所詮、富裕層のこじらせ男子のお話。

そもそも作ってる人たちが、見事におじさんばかり。
描かれる女性は、男性目線の都合の良い女性像の投影。
淫乱なうつろ姫に、宗頼ラブで主体性のない千草。

(セクハラ・モラハラものともしないおじさん率の高い世代の)
おじさん達の古い価値観で凝り固まった、
若者のええかっこしいな悩みをだらだら見せつけられてつまんない。
だいたい、紫苑物語をセレクトした人の物言いが上から目線ですごく偉そう。

「若者がなかなか見出せない自らの人生の意義を問い続ける」
というテーマは普遍的なものでよく理解できるし共感も大きいが、
料理の仕方が時流から遅れてるのではないでしょうか。
新国に女性客も多いことわかってんのかね。
宗頼なんて男、全然魅力的に描かれてないよ。
感情移入できる登場人物が一人もいない。

これなら「沈黙」のほうがよっぽど感動大きいし面白いと思いました。長文スマソ