苦悩や死への希求というより怒りと生への執着を主に置いた表現のアンフォルタス。
年老いて達観した聖者というより働き盛りで力漲るグルネマンツ。
二面性を表現するのにふさわしい陰影豊かな声質のクンドリ。
重心が低く太い声が往年のヘルデンテナーを彷彿とさせるパルジファル。
大昔にドレスデンで録った生ぬるく締まりのないリング全集と同じ人物とは到底思えない、密度が高く瞬発力に富んだヤノフスキ。
現代風にアップデートされた音楽は昨今流行りのレジーテアター系の舞台にこそふさわしいのかもしれない。