芥川作曲賞を聴いてきた。
今回はある意味で異色の回で、どの作品も素人なりに楽しかったのは確かだった。とくに向井さんと候補作3人目の作品は目と耳が釘付けになり衝撃的だった。

水を差すようで申し訳ないが、ちょっと気になることを。今回の作品はすべて、パフォーマンスや演劇、何かの言語的表現が入っていた。それは純粋な作曲行為を逸脱している。
作曲家は作曲の専門家であり、そうした美術的・文学的表現は普通は素人なので、餅は餅屋に任せた方が良くないか?
作曲賞なのに作曲から逸脱した表現を評価対象にしていいのか? 
作曲の審査員もまた、作曲以外のことは専門外のはず。それなのにそれを積極的に選考の評価対象にしていいのか?
今回の選考に美術や文学の専門家、たとえば演劇や映画監督、詩人を連れてきたら呼んだらどんなことを思うだろうか?
演劇性や言語による表現にまで手を出す作品が従来よりも増えてきたとすれば、それはなぜなのだろう。作曲だけでは皆、高水準まで到達してるし、どんな方向もやりつくされて差別化できないからなのか?