>>729
今回のコンクールの結果は賛否両論で、現地ではルーを批判するコンクール審査員や現地の音楽評論家のコメントが前回以上に出てきていました。
このコンクールに関するこの手の分析記事はネット上にもたくさんありますが、例えば、
音楽評論家のロズラフは

「負けたのはコンクールであり、ショパンそのものだ」、

ヂジェフスキは

「ルーの演奏様式はショパンの奏法をほとんど否定するものである」 

としています。

このような意見に対してエリック・ルーが可哀想だみたいな意見が出てきますが、彼のインタビュー記事を見ると、同情する必要はないと思います。

ルーは「残念ながら、音楽界は競争が激しく、コンサートができる場所も限られている。コンサートの録音に比べて、コンクールははるかに多くの人が注目する。これは人間の本性だと思う。人々はなぜか競争を好むんです。」

と語っており、アーティストと言うよりは、資本主義者の権化の発言で、コンクールが目的化しているようにも解釈できます。

アーティストが売れていく道としてはショパコン以前から、様々な評判形成で人気アーティストはいますし、SNS時代にネットで話題になったアーティストがブレイクするパターンもあり、コンクールは必ずしも必須ではありません。

このルーのインタビュー発言を読んで、ますますショパコンの価値が毀損されていると感じました。
以前のブログでも書いたように、この20-30年のショパコン優勝者でS席1万円以上のチケットのピアニストはおらず、チケット価格の点での存在価値は上がっていないのです。