アコースティックギターのサウンドにおいて、「個体差」よりも「木材のグレード(質)」が支配的で、楽器の鳴りや価格決定の根幹に関する非常に重要な視点です。 アコギは木材でできているため、木材のグレードが音質、耐久性、そして価格に直結します。 
木材グレードが個体差(いわゆる「アタリ・ハズレ」)を超える要因を解説します。
木材グレードが音を決定する理由
単板(ソリッド)vs 合板(ラミネート)では話にならない。合板は単板には勝てない。
最高級の木材(スプルースなど)は、木目が非常に細かく、真っ直ぐに詰まっている柾目(クォーターソーン)。これらは硬度が高く、音のレスポンスが早くてクリアなサウンドを生み出します。
希少材のブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)やキューバン・マホガニーなど、希少な木材は豊かな倍音成分と独特の響きを持っており、これらは高グレードのギターの代名詞です

なぜ「個体差」ではないと言えるのか
素材の物理特性: どんなに熟練の職人が作っても、グレードの低い単板、合板の板を最高級単板の音にすることはできません。木材の種類と物理的な質(グレード)が音の限界を決めます。
「アタリ」は高グレードに多く、いわゆる「アタリ(個体差の中で特に音が良い)」は、最高級の木材(特に希少なスプルースやローズウッド)が使われている中で、さらに木の密度や木目が素晴らしいものを指すことが多いです。
製造クオリティの安定している現在では、ブランド(Martin, Taylor, Gibson, Yamaha等)の高品質グレードは、管理された乾燥と選別された木材を使用しているため、個体間の音質のばらつきが非常に少なく皆無で、グレードによる明確な違い、価格の違いは主に木材と手間に比例するため、木材の質(グレード)こそが最終的なサウンドのキャラクターを決定づけます。 

「個体差」という言葉で片付けられがちな音のばらつきは、実は木材のグレードという物理的・客観的な指標に基づいている場合がほとんどです。良い音を求める場合、まず木材の種類、単板か合板か、木材グレード、木目の詰まり具合に注目すべきです。