ギブソン・J-45の50年代モデル(50s)と60年代モデル(60s)は、どちらもラウンドショルダーの代表格として人気がありますが、実は構造や音色が大きく異なる「別物」です。また、J-45とJ-50も見た目が似ていますがサウンドは全く別物です。
ヴィンテージ市場だけでなく、現代の復刻ラインナップ(Original Collection)でも明確に区別されています。 

50年代(50s)の傾向 
* 構造: スキャロップド・ブレイシング(初期〜中期)やノンスキャロップの採用など、力強い鳴りが特徴。
* サウンド: ウッディでふくよか、ストロークした時に箱全体が鳴る感覚が強い。
* 弾き心地: ネックが太めなため、ガッシリしたグリップ感を好む人向き。 

60年代(60s)の傾向
* 構造: ブリッジがアジャスタブル(サドルが調整可能)になり、金属的な響きが加わる。65年以降はナット幅が狭い(ナローネック)仕様が主流。
* サウンド: カリンと歯切れが良く、明るい音。音の立ち上がりが速い。
* 弾き心地: 細いネックのため、手の小さい人や速いプレイをする人、ハイフレットを多様する人に人気。 

2. なぜ混同されやすいのか?
1. 見た目が似ている: どちらもサンバーストカラーのラウンドショルダー・ボディであり、遠目には同じJ-45に見える。
2. 型番が同じ: どちらも「J-45」という看板を背負っているため、製造年による違いが認識されにくい。
3. 年代の移行期: 50年代後半から60年代にかけて、少しずつ仕様が変わっていったため、混在しやすい(例:50年代後半でもアジャスタブルブリッジが登場し始めている)。