​2. アメリカ:「分離可能性理論(セパラビリティ)」という論理の壁
​アメリカでも、Fenderが著作権を盾に権利拡大を狙うことは不可能です。アメリカの著作権法には、実用的な量産品に対して**「物理的・概念的分離可能性のテスト」**という厳格なフィルターがあります。
​形と機能が分離できるか?
例えば、実用的な「ランプ(照明)」であっても、その台座が「ギリシャ神話の彫刻の形」をしていれば、ランプとしての機能から彫刻(アート)を物理的・概念的に切り離せるので、その彫刻部分にだけ著作権が認められます。
​ギターのボディは?
ストラトキャスターのボディのくびれや輪郭は、「人間が抱えやすく、ハイフレットまで指が届き、立って弾いたときにバランスが良い」という演奏性(実用的な機能)とデザインが100%一体化しています。
機能と形を切り離すことが絶対に不可能なため、アメリカの知財法・判例の解釈上、一瞬で「著作権の対象外」と一蹴されます。