それで時間軸で考えてみた場合、抽象度の高いのは、過去や現在よりも、未来の方に
なるだろう。史実のある過去や現在であれば、それは事後的にある程度は具体的に
語ることが出来るけれど、たとえば1000年後の未来の社会や自然環境がどうなっているかを
具体的に正しく描写できる者は殆どいないので、未来は想像的でイマジナリーな領域に
あるのが判る。

だから、そうした抽象度の高い未来が、それより抽象度の低い現在や過去を包含している、
という風にそれを表現することも出来るだろう。そのため抽象度の高い数学的思考や科学は
未来志向の形態を必然的に取る。逆に土着的なものや自然主義、宗教、イデオロギー、
呪術などは過去志向の形態を取りがちとなる。