少し興味深く、かつ奇妙な現象は、哲学をやっていながら、数学を苦手とする連中が
この板には少なくないように映ることかな。なぜなのだろう。数学を苦手とする
のであれば、哲学的な思考の適性も、あまり期待出来ないんじゃないかな。

歴史的に偉大な哲学者が、数学者も兼ねている事例が多々あること
からも分かるように、数学的思考と哲学的思考には共通性がある。
なぜ、一流の哲学者が、その思考に数学を用いるのかと言えば、物事や
事物から曖昧性や主観性を排除しながら厳密に考究していくのに、
数学が一番、適しているツールだからだ。

あと、数学は言語から具体性や多義性、あるいは曖昧性やローカリティを排除した
記号や式、論理式を用いるので、散文的に解釈が多義的に拡散することもなく、
意味を一義的に定義・定位、もしくは決定して、抽象的・客観的に表現・伝達できる
ので、そこには時間性に拘束されない汎用性や普遍性が生じる。

「神は宇宙という巨大な書物を数学という言葉で書いた」というのは、
メタファーで考えればそれ程、変な言明でもない。物理学もそうした数学を
多用するので、この世界の普遍的構造をある程度は、抽出できる。