たとえば、未来のある時点θにおいて、超知性化した汎用型AIのζに、
こんな命令文をプログラミングしたと仮定するとどうだろうか。

「すべての地上の人間たちが確率100%で、殺されない、身体を過度に傷つけられないようにせよ」

すると、汎用型汎用型AIのζは、その全知全能化したシミュレーションのもとで、
以下のような判断をするかもしれない。人間は、意識状態を帯びながら物理的
身体性を随伴するので、殺し合うことや身体的な損傷を与えることが物理的・論理的に可能になるのだ。だとすれば、それを封じる方途を選択し、そのように最適化すればいい。

こうして、地上のすべての人類は、超知性化した汎用型AIのζによって、
まず麻酔にかけられて眠らされる。次に、その時点での意思・意識状態と魂の状態、記憶、経験、知識、関係のネットワークデータ、属性データ、
自我(自己に関する情報)を量子レベルで全コピーして、それを巨大で超絶的な
演算機能を持つ量子コンピューターに入力すれば、初期の命令文、

「すべての地上の人間たちが確率100%で、殺されない、身体を過度に傷つけられないようにせよ」

が満たされると超知性化した汎用型AIのζは判断するかもしれない。もっと単純に、
現状の人類が物理的に不在にならないと、この命令文の達成は不可だと判断して、
用意周到な人類抹消計画をζは企図するかもしれない。