>>345

あくまで効用は比率、関係の問題。
空腹時と満腹時の食物の価値は、質として捉えられ得るように見えるが、
実は個人の欲望の多様性の重要性を示している。
つまり多くの商品を得ること、多様性によって初めて効用理論が可能になる。

対してマルクスが問題にするのは効用ではなく費用。
一般的価値形態の「一般的」なる言葉は多様性を前提にしているが、
実はその多様性も自明ではありえない。
それなのにマルクスは商品の多様性を労働の多様性に還元し、
最終的には労働の費用として合算してしまう。
利潤/利子/地代も階級闘争へと還元される。

追記すると効用には消費者側の効用と労働者側の効用とがあり、
マルクスは労働者側だが効用ではなくあくまで費用を基準にしている。

参考:
越村信三郎著『四元的価値のパラダイム マルクス経済学と近代経済学の統一のために』

越村の言う四元は以下[記号を改変、追加]、

   消費者  生産者
費用  B    A
効用  C    D

Aはマルクス
Bはマルサス
Cはワルラス
[Dはプルードン]