>>7補足
ルイス転換点
      賃金
       |  工業部門の   農業部門の
       |  限界生産性   限界生産性
       |    \      /
生存水準の賃金|_____\____○______
       |     |\→ /|転換点
       |     | \/ |
       |     | /\ |
       |_____|/__\|______ 労働力
      工業部門の雇用 過剰労働力 農業部門の雇用

http://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/ssqs/070911ssqs.htm
付録:「ルイス転換点」とは
中国のような農業という伝統部門と工業といった現代部門からなる二元経済における経済発展を分析する際、経済学者
W. A.ルイス(1915-1990)が発案したモデル(彼の業績に因んで「ルイスモデル」と呼ばれている)が有効である。
これによると、多くの発展途上国においては、農村部における大量の余剰労働力が存在するため、工業部門にとって、
労働力の供給が実質上、無限大である。賃金が労働者の生存のために必要である最低水準に据え置かれることになるが、
工業部門と農業部門における雇用は、それぞれの限界生産性と賃金水準が一致するレベルで決められる(図)。外資
導入などによる工業部門での生産性の上昇は賃金上昇を招くことなく、農業部門の余剰労働力を吸収する形で(工業
部門、ひいては経済全体の)雇用の拡大をもたらす(図)。これに対して、完全雇用が達成される「ルイス転換点」
を超えると、工業部門において農業部門での雇用を減らす形で労働力を確保するために、賃金水準を上げなければ
ならないが、全体の雇用は増えない(図)。

参考:小野旭『労働経済学』168頁