だから、ベネターの図式では、そのような非対称的な重み付けがされているので
あって、もちろん、主観でしょう。ただ、レトリックではないと思うよ。
世界観や価値観を示していて、それを分かりやすく伝えるための図式がその象限
仏教でもこの世は一切皆苦で、これも価値観や世界観を示しているだけ。
マルクス主義でも世界観を示しているだけ。アドラー心理学も同じ。
別にそれが客観という意味ではないだろう。ただ人によってそこに高い説得力を
感じることはあるだろう。哲学などは、そういう意味では全部、広義での主観に
過ぎない

人生のあらゆる領域にある快と苦の医療統計を取れる訳がないし、地域違えば、
価値観が違い、定量的にはもちろん、定性的にも快と苦がどちらのボリュームや
価値的な比重が大きいのかも分からない。

あくまで、ベネターは快の存在よりも、苦が不在であることの方に利点がある、
という視点で自論を展開している。そこに説得力を感じるか否かも読者次第。