自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則 (ちくま学芸文庫) 文庫 ? 2008/2/6
スチュアート カウフマン (著)


>まるで情報理論,通信理論,暗号理論を読んでいるかのように展開します
>2021年3月18日に日本でレビュー済み

本書を読み進んで行くと情報理論,通信理論,暗号理論を読んでいるのではないかと感じてしまいます
ランダムなフィールドで規則性を有する部分が先ず発生し
そしてこのフィールド内で前記の部分は自己維持的であって符号であり情報として態様するのです
この情報は時間軸で(歴史軸で)伝搬されるのですがその際にフィールドの規制受けながら伝搬します
 視点を変えると情報の発生は生物ひいては生命の発生であり
 生物は情報の系として構成されているとも見えます
 そしてこの情報は物理的,化学的な法則の中で分子の言語で構成されていて
 「自己組織化」によって「創発」されて成るのです
「自己組織化」に係るシミュレーションを様々なモデルを通して行う著者は
「自己組織化」の伝搬の中でダーウィンの進化論が機能していると見ています
「カオスの縁」つまり「相転移」上で情報が爆発的に発生しまた規制を受け
構造化したフィールドつまり「適応地形」の中で相関値の高い情報が明確化して伝搬することになります
 社会学の領域における諸体系についても「自己組織化」の視点は活用できると著者は考えています
 それは例えば経済や技術,民主主義などにも及んでいます
 「複雑系」と見えるものは私たちには未だ見えない世界なのかも知れません
 なお本書で展開する方法は「仮説」であると著者は述べています



こういう仕組み自体がデジタル系にすでに組み込まれている
というよりも、こういう仕組み、属性自体をデジタル系は生来に備えている
生物の発生はシンギュラリティだと看破した人がいたけれど
それはつまり、こういうことだな
シンギュラリティもデジタル系が生来に持つ属性の1つ