つまり、現象に実体があるとは限らないし、仮にあるとしても、それが現象とは無関係に存在できるものなのかどうかは、やはり究極的には分からない、ということだ。
そしてそう言える理由は、いま書いたように、現象の実体は観測不可能だから、だな。

で、「色即是空、空即是色」というのは、「一切は現象であり実体ではないが、現象は虚無ではなく存在する」という教えだ。
もちろんこの教えも、究極的には正しいかどうか、何とも言えない。
ただ、それが真理かどうかはともかくとして、その意味の解釈としてはこれで合っているはずだ、と私は思う。