ヤーノシュは消費社会批判について反論する。

「消費社会は人々を物質化したり、人々を物質的な条件で志向することに導くと非難される。
広告のキャンペーンやモノで埋め尽くされたショッピングモール、

派手な新商品は価値観の体系の破壊を促進し、
人々を精神的価値の重視からひきはなすと責められる。

笑うべきである。
1970年代のモスクワで新たなデザインの靴が販売されるとそれを巡って女性たちは髪を引っ張りあって喧嘩していた。
そういう光景はソ連ではしばしば見られた。

競合してる靴屋で多くの種類の靴のなかから快適に靴を選べた西側と比較して彼女たちは物質的でなかったろうか?
スターリン時代のソ連や毛沢東時代の中国で飢饉の中で亡くなった人々は物質的なものより精神的なものに価値をおいてたろうか?」

ヤーノシュはマルクス主義的立場からの消費社会批判を珍妙な勘違いとして退ける。

彼は共産国で共産党員だった実体験から告発している。