「分解」の対義語は「構築」のようですが、
物体はどのようにして成り立っているのかについて、
ヨーロッパでは古代ギリシア以来、シンプルな何かが集まって構築されたもの
という考え方が主流のようです。
近代科学によって物体は分子から、原子、重粒子、基本粒子へと分解され、
そしてその経緯からか物体が構築されたシナリオは
ビッグバンで生成された素粒子がやがて原子を形成し
それから分子、細胞、多細胞生物へと順を追って進化したというストーリーが
つくられました。
階層構造を持った世界観です。

その世界観のオルタナティブとして、近年ではデビットボームから提起された
ホログラフィ宇宙論みたいなパターンがあります。
(私はあまり良く知りません)
この考え方はヨーロッパではたぶんプラトンもその系譜に含まれます。
プラトンによれば物体はイデアの投影ですが、
ホログラフィ宇宙論では世界は宇宙の彼方にあるホログラフィの原盤
的なものから投影されたものというかんじのようです。
物体の成り立ちは分解されることによって解明されるのではなく、
「分解」に対して「還元」とでもいいますか、
じつは素粒子も含めてすべてはホログラム的に成立しているという考え方です。
あるいは形而上と形而下の関係で世界が成り立つという考え方もこの系譜に
含まれるかもしれません。
「還元」の対義語を調べると「酸化」とか出てきますが
「世界は酸化したもの」というのもヘンですから
もっと良い表現がある気もしますがとりあえず私には思い浮かびません。残念。