ベーム・バヴェルクのマルクス批判

1全ての経済財が労働により、生産されるわけではない。
天然資源は希少であり、有益な財だが労働を含まない。
さらにまったく同じ労働量により実現する二つの商品であっても、その生産に必要な時間が異なってれば、市場価値はまったく異なったものになる。

2財の価値は主観的である。
価値とは特定の目的を達成する際、その手段の重要性を行為者が主観的に評価したものに過ぎない。
よって大量の労働を要する商品がわずかな価値しかもたないことがあり、もしそれが何の目的にも役立たなければ、まったく市場価値を持たないこともある。

3労働価値の理論家たちは、解決不可能な自己矛盾と循環論法の責めを負う。
労働が商品価値を決定するが、その労働の価値は、労働の再生産や、労働の生産性維持のために必要となる商品価値により決定されるという考えはそうした循環論法のひとつである。

価値の究極的な決定要因は決して特定されない。