>隘路を通りぬけようとすると「ちから」が入る。

>「ちから」のはたらきは、まづなによりもその「かひ(効)」として「にぎ(握)る」("to hold tight")作用を想起させ

このように考へてみると、「ちから」がどのような「かひ(効)/キアスム」としてはたらくものとして想起されてゐるかがより明確になり、古語の「ち・はや・ぶる」といふ表現が伝へようとする感覚も、より具体的に感じられるようになるだろう。

「ちはやぶる神世も聞かず龍田川から紅に水くくるとは〈在原業平〉」(出典:古今和歌集(905‐914)秋下・二九四)