チャーマーズは意識は「論理的付随性」によって還元できない、としたので意識は科学
ではまともに扱えないという立場だが、それでは、九鬼の言う形而上学が扱う偶然性の
要素が意識には存在しているのであろうか。たとえば、偶然、たまたま意識が入っていない
人間が世界のどこかにいて街中を歩いていたら、それはそのまま哲学的なゾンビになるの
ではあるが。

また、遷延性意識障害の者には意識があるのか、無いのかも不明瞭である。たとえ
意識的な応答が叶わないからと言って、それがそのまま意識がないとしてしまうのも
医学的短絡であるのかもしれないし。