好き嫌いなどの感覚もいわば感情の量の閾値による主観的な分類になるので、全てが倍速で進むベルクソンの世界では、以前のままの好き嫌いが持続的に保たれるかは、疑問符がつく、ということになるだろう。

つまり、主体の抱く感情の種類は、その時間量や時間の持続性に拠るので、倍速の世界ではそれらの主体の感情が保存されなくなるだろう、というのがベルクソン的な観点になる。これは、一種の哲学的なゾンビの問題系でもある。