以下、チャーマーズからの引用

サールは私と同じように、意識は単に非物理的なものに自然的に付随して
いるに過ぎない、としている。サールは、意識は脳の状態によって
引き起こされているに過ぎないとしつつ、ゾンビであるレプリカが
論理的に可能であると認めている。だが彼は、これが二元論の一種で
あることを、特性二元論であることすら否認している。
(中略)
デカルトは、自分の心が自分の体とは切り離して存在すると想像出来るの
だから、心が体と同一ということはあり得ない、と論じた(心身二元論)。
一般に、この種の論法には欠陥があるとされている。つまり、AとBが
同一でないと想像出来るだけでは、AとBが同一でないということには
ならない。たとえば、「宵の明星」と「明けの明星」を考えてみればよい。
私の論法も似たような誤りを犯しているということはあり得ないか。

ゾンビ世界はただ、意識なしの物理的な状態があり得るというのは
思惟可能であることを示しているだけで、物理的状態と意識は同一で
ないということを示していない。