チャーマーズは、デカルトの心身二元論をシミュレーションのモデルを使う
ことで現代でも想定可能だとしている。その方法は、この世界をバーチャルな
仮想現実とみなすことである。そのとき、今の我々はゲームの中のアバターのような
住民や存在者となり、それぞれプログラムされた設定に従って仮想現実内を活動する
エージェントとなる。仮想現実内であっても物理学的な物理エンジンが実装されている
ので、そこでも物理学の法則(重力、斥力、加速度など)は整合性を持って現れる

そして、このコンピュータゲームや仮想現実の外部にいるのが、通常の場合では
我々人間なのだが、そこをチャーマーズは、デカルトの心身二元論の心が存在して
いる特異なトポスとした。つまり、仮想現実的なゲーム内にいるのがデカルト心身二元論の
中における身体やアバターとしての外観であり、そのゲームの外部で自分というアバターを
制御しているのが心である。よって、心は世界-内-存在(仮想現実)の中にあるのでなく、
その外部である形而上学的な領域に存在している、とするのがチャーマーズによる
デカルト心身二元論の現代的なアプローチとその理解になる