マルクス・ガブリエルの誤解。
どんなものでもある観点から見るほかなく、ある観点から見ればその物としての全体性を失うのである。これは対象が世界であろうとそうでなかろうと同じことだ。円錐は上から見れば円であるし、横から見れば三角形だ。円錐を物質として見れば原子の集まりだ。ある方向から見れば、円錐の物自体としての全体性は必ず失われる。したがって、世界だけが特別なのではない。
ところがマルクス・ガブリエルは、対象としてのもの(円錐やヴェズーヴィオ火山など)は存在するが、世界は存在しないという。対象が存在するなら同じ資格で、世界も存在するのだ。円錐を横から見たときの三角形と、世界を物理学の対象として見た宇宙に何の違いがあるのだろうか?